名門私立高校の髪型の検査方法について、弁護士会が頭髪規定の運用に関して「人権侵害」と指摘しました。
創立70年以上を誇る大阪の私立・清風高校。校則で定められているのが『清風カット』。どんな髪型なのか生徒手帳を見てみると、髪の長さや形について細かく定められ、流行を追うような髪型は禁止。毎月1回、検査をするとされています。
【清風高校の生徒手帳より】
『髪型は、必ず裾と耳もと全体を刈り上げしなければならない』
多くの清風高校生が通う大阪市天王寺区の理髪店「ヘアーサロンオイタ」。頭髪検査前は生徒が駆け込みでやってくるといいます。
(ヘアーサロンオイタ 笈田満夫店長)
「月に100人近く来られるときもありますね、そのときによって。2mmのバリカンを入れて刈り上げるんですけど、青白くなるくらい刈り上げて。前髪をおさえて眉毛の上のラインにそろえさせてもらうんですよ。『この髪型を通じて団結力であるとか社会に出たときの清潔感のある髪型とかそういうのを学べるからすごくありがたかった』という声も卒業生から聞きます」
一方で、この規定に疑問を抱いた生徒の一部が「髪型を自由に決める権利は憲法で保障され、学校の規定は人権侵害だ」などと主張。去年4月、大阪弁護士会に対して校則の見直しや運用の改善などの勧告を出すよう求めて、大阪弁護士会が学校側にヒアリングなどを実施しました。
そして今年3月23日。弁護士会は髪型の規定自体は「私立学校の自由」としたものの、教師が生徒の髪をハサミで切るなど行き過ぎた検査や指導もあり、学校側に運用の適正化を勧告しました。
(大阪弁護士会 足立毅副会長)
「一方的に規定を決めて、『これは決まっているから話し合う余地もありません』『守りなさい』、それは今の時代では違うのではないですかと」
学校法人「清風学園」は「勧告の内容は真摯に受けとめて誠実な対応を検討したい」としています。
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