ASD•ADHDな私の美容室の工夫です。
大人の女性の発達障害ライフハックをあまり見かけないなと思い、
まとめてみました。
私に合わせた方法なので、人によって合う合わないが当然あると思いますが、
当事者の方、支援者の方、
何らかのヒントになれば嬉しいです。
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始めに:美容室の苦手なところ
・物音や人の声
・シャンプー、薬剤、整髪料などの香り
・髪の毛を触られる事
・髪形に関心が無く、良し悪しも分からない
・会話が出来ない など
工夫①:一人ずつ施術する個人経営の美容室を選ぶ
・人が少ない分、物音、声が少ない
→〇耳が辛くなりにくい(聴覚過敏対策)、
〇美容師さんの話が聞き取れる(聴覚情報処理障害対策)
周囲の物音や人の声により、美容師さんの話が聞き取れず、
会話が難しい事があります。聴覚に異常が無くても、話が聞き取れない症状を
聴覚情報処理障害というそうです。美容室は正面で向かい合って話が出来ない為、
口を読めずより会話が難しいです。一人ずつ施術する美容室にすることで、
周囲の物音や声が格段に減るので、聞き取りやすくなります。
・人が少ない分、匂いが少ない
→〇鼻が辛くなりにくい(嗅覚過敏対策)
美容室に限りませんが、人が増える程、香水や柔軟剤、
様々な匂いがして辛くなっていきます。同じ空間にいる人数が
少ない分、耐えやすくなります。
工夫②:仕上げの整髪料はつけないでもらう
嗅覚過敏対策として、仕上げのオイルなどの整髪料を
つけないようにお願いしてみます。最後に整髪料をつけると、
長時間匂いが残り、服にも匂いが移ってしまうのでかなり辛いです。
シャンプーやトリートメントは我慢です…
障害により苦手があるとしても、美容師さんの事情もきちんと考えて、
丁寧に無理のないお願いにとどめることが、結果的に快適に生きていく為に
必要だと思います。
また、美容室の選び方ですが、
一度行ってみて、耐えられないほど強い香りだったら変えて、
比較的通いやすい美容室を探すしかないと思います。
超個人的な経験則として、オーガニック派の美容室は
耐えやすい傾向にあります。
工夫③:触っていて落ち着くハンカチなどを持つ
どうしても苦手は多くあるので、
好きな素材のハンカチなどを手に持って、少しでも心を落ち着けます。
余り不自然に思われない為に、綺麗目な物を用意しておくのもお勧めです。
工夫④:楽な服装を選ぶ
施術時間を耐えるために、締め付けや苦手な素材のない、楽な服装を選びます。
美容室はあまりラフな服装は場に合わないので難しいですが、
清潔感だけは優先して頑張ります。
工夫⑤:髪形は、前髪無し、後ろはぎりぎり結べるくらい
髪形の良し悪しが分かりませんし、好みもありません。
まず、前髪が額に当たるのが気持ち悪いので、
前髪は作らないで、後ろで結べるくらいに伸ばします。
後ろは、お風呂で濡れた髪が背中に当たるのが気持ち悪いので、
肩より上で切ってもらいます。
かといって、ショートヘアにすると、セットが必要になります。
上手くセットするのは困難ですし、自分では正解が分かりません。
整髪料も髪につく感覚やにおいが苦手で使えません。
またショートヘアは、意外と顔に当たるので、少し気持ち悪いです。
ですから、簡単に一本に結べる状態がベストです。
美容室に行く回数を出来るだけ減らしたいので、結べるギリギリの長さまで
切ってもらいます。
カラーやパーマは、維持するために美容室に行かなければならず、
維持しなくては清潔感に欠けることもあるので避けます。
オーダーの仕方:
「カットのみで、前髪は作らずに、ぎりぎり結べる長さまでまっすぐ切ってください。」
工夫⑥:会話が出来ないときは、笑顔+優しく感謝とすみません
美容室での会話は、主に日常会話です。
苦手な美容室にいる最中に、加えて苦手な日常会話をすることは
残念ながらできません。
何を言えばいいか分からないときは、「すみません、あまりわからなくて」と
正直に言います。
美容師さんはこちらの発言量に合わせて話してくれる傾向にあります。
発言量が少なければ、合わせてあまり話しかけないでいてくれます。
重要なのは、話しかけられた時に怒った顔をせず軽く笑顔でいる事と、
「ありがとうございます」「すみません」だけはきちんという事です。
おまけ:発達障害を持つ子供向けのスマイルカット
発達障害を持つ子供向けには、子供に寄り添って練習し、
美容室でのカットを目指してくれる「スマイルカット」という
取り組みがあります。
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