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【朝陽】
五目そば 700円
杉並区 阿佐谷北 町中華
阿佐ヶ谷にはシブい町中華が数件存在する。以前紹介した『えのけんラーメン』や『光陽軒』、まだ未訪ながらかなりそそる『開々亭』、『三番』『光』などの店もある。
今回は、阿佐ヶ谷北口アーケード街を抜けた松山通り沿いにある『朝陽(ちょうよう)』におじゃま。
正午過ぎ、間口の狭いかなり年季の入った入り口から店に入ると、8席あるカウンター席に5人の客。高齢のご主人のワンオペ営業中。
店自体は50年以上の歴史があるようだが、清潔感があり、女性の一人客も多く、あの阿佐ヶ谷在中の芸人さんもよく訪れるという。
空いていた席に座り、壁に掛けてあるメニューを確認。
ラーメン550円、焼きそば700円、チャーハン550円、餃子400円とお手頃価格。
ご主人に「注文いいですか?」と聞くと、ご主人は他のお客の調理中で「あとで聞く」とのこと。ご主人が聞くまで注文できないのが、この店のルールらしい。
落ち着くまで待つこと10分ほど。
「はい聞きますよ」と切り出されたので「五目そば」をリクエスト。
そこから調理開始。
野菜などの材料を切り始め、空のどんぶりに醤油ダレ投下。
中華鍋で肉野菜炒め餡を作り、スープをはったどんぶりに茹でた麺を入れ、餡をオン。手際よく五目そばの完成。
実にシンプルな五目そば。
伊達巻やチャーシュー、ナルトなどがのったいわゆる「五目」のラーメンを想像していたので面食らうが、これが予想以上の美味しさでびっくり。
スープは醤油ダレの芳醇な風味、旨味調味料の甘みとコク、深みのある味わい。
中細ストレート麺は適度なコシ、トロミのある具たっぷりの餡との相性、最高。
具材は、椎茸、白菜、ニンジン、ハム、インゲン、豚肉。
絶妙な火の通り具合で、それぞれの食感や味の違いが楽しい。
いやぁ美味しいなぁ。
かつては奥様と一緒に店をやっていたというご主人だが、15年ほど前に奥様が亡くなってから一人で営業を続けるという。
歴史に裏打ちされた確かな腕が光る一杯。
何も足さずに一気に完食。
常連さんたちに愛され続ける激シブなお店でした。
【朝陽】
電話:03-3339-4650
住所:東京都杉並区阿佐谷北4-7-12
営業時間:11:00~21:00
定休日:無休(月に一度休み)
◎食べログ
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131905/13062432/