マスクの着用が屋内・屋外を問わず個人の判断となって20日で一週間です。
マスクの基準緩和に伴う人々の動きを取材すると『口臭』や『メイク』に気をつけている人たちが多くなっているようです。
街行く皆さんにマスク着用・今後の意向などを聞いてみると──
子どもを持つ親:
「子どもは防御できないから、私たちが移したりしたらっていうのはあるから。外出、歩く時はつけるかなと」市民:
「アーケードとかだとつけますけど、本当の外だとちょっと外して歩いたりとか。場面に応じて」市民:
「周りに人がいない時は外して歩いてるんですけども、もうすぐにバスに乗ったり何だりすると、つけ外しも面倒になって」高校卒業したばかりの若者:
「周りがいっぱいつけてるんで、自分だけ外すっていうのもなんかちょっと嫌だなという」市民:
「前から屋外では外していいってことだったんで、あんまりしてなかったんですけど」
大学生:
「蒸れたりとか 擦れたりとかが嫌で、もう外していいってなったら、外してしまおうかなって」
先月、マーケティング会社が全国2千人あまりの会員に行った調査によると──半数近くが「マスクを引き続き着用する」と回答。
「周りの様子を伺う」が合わせて41%
「抵抗なくマスクを外す」と答えた人は10%を切りました。
(株式会社mitoriz 消費者購買行動データサービス会員調査)
マスクをつけている理由は?
街中を見渡しても、多くの人がマスクをつけている状態です。子どもを持つ親:
「まだ、感染リスクとかもあるし、もしかしたら、自分が無症状で持ってる可能性もあるんで」高校卒業したばかりの若者:
「コロナっていうよりは、花粉症だから外したくない、みたいな」会社員:
「なんか恥ずかしい感じがするので。まだしばらくは取りたくないなというのが」高校卒業したばかりの若者:
「マスクの生活に慣れちゃったから、マスク今さら外してもいいよって言われても、なんかすぐには外せないなみたいな感じ」
外すとき 気になるのは…
マスクをしている理由は『感染対策』以外にも様々です。
また、マスクを外す場合に気になることがあるかを聞いてみると──市民:
「口のにおいとか、マスクがあって、そこらへんはマスクに助けられてるじゃないですけど…」会社員:
「口のにおいとか。ちょっとお酒くさかったりしたらどうしよう、とか」
緩和後…口臭外来の受診患者が増加
長崎市桜馬場にある村橋歯科診療所です。
『口臭外来』があり、保険外診療ではありますが、口臭の治療を受けることができます。村橋歯科診療所 村橋 秀夫院長:
「口臭外来はデリケートな部分を含んでいますので、一般の患者さんとは別に半個室スタイルの診療室で患者さんの診察をしています」政府がマスク着用基準の緩和を発表した先月以降、口臭外来を受診する患者が遠方からも増えていると言います。村橋 院長:
「五島だとか大村だとか島原だとか。当院を初めて受診される患者さんが多いです。
マスクをしてることによって一時的には口臭をカバーできる。
で、今後、マスクを外すとなるとちょっと不安(だと)」村橋 院長:「このシリンジで 口の中の息を吸います」口臭外来では、口臭の主な成分とされるガスの濃度を測定するなど、4種類の検査と生活習慣などについてのカウンセリングを行って口臭の原因を探り、その人に合った治療を行います。
口臭の原因は様々だと言います。村橋 院長:
「マスクをつけてることでマスクの中に細菌が繁殖してそれが口臭の原因になることもある。
非常に色んな問題が絡み合ってますので、やはり勇気を持って口臭外来、受診されて頂ければいいと思っています」そのほかマスクを外す場合に気になることで多かったのが──
「ちゃんと化粧しないと…」売り上げは20~30%アップ
市民:「メイクとか。手を抜いてたかなって感じですね。」
子どもを持つ親:
「化粧ちゃんとしなきゃいけないの。ちょっと面倒くさいかな、マスクだったら楽だったなっていう」長崎市の老舗化粧品店・おしゃれの店 博多屋です。
博多屋 山崎 晃裕 代表取締役:
「マスクはまだ外しませんという方が結構多いと思います。
その裏側には、やはりちょっとお手入れも怠っていて恥ずかしい、見られたくないっていう気持ちがあるのかなぁということで」肌をきれいに見せるための下地やファンデーションなどのベースメイクや、これからの季節、マスクを外すと一層気になる紫外線対策の日焼け止めなどが好調です。売り上げは、去年の同じ時期と比べて20~30%伸びていると言います。客:
「肌がやっぱり一番気になります。ほうれい線ですね。やっぱり見えてない分、少し怠ってるところはあったんですけど、これからはちょっと気にかけたいなと思って。きれいに見せたいから頑張ります」
その人に合った “色味”で魅せる
このところ人気なのがコロナ前から行ってきたパーソナルカラー診断です。
<春・夏・秋・冬>という4つの色のパターンから、その人に合う色のパターンを見つけます。瞳や、指先の血管の色なども参考に、様々な色の布をあてて実際に顔映りを見ながら判断します。資生堂パーソナルビューティーパートナー 田川 美由紀さん:
「ピンクよりもオレンジにパッとなった時に、肌がハッと明るくなりませんか?」
客:「なります」田川さん:
「ねぇ、違いますよね。お客様は『イエローベースの春』になるかなと思います」自分に合った色味のメイクは顔を明るくイキイキと見せてくれます。
自分に最適なメイクを学べる時間となりました。客:
「こんな似合うメイクあると思ってなかったんで、びっくりしてます。似合うリップとかも選んで頂いたので、見せたいなっていうのはありますね」博多屋 山崎 晃裕 代表取締役:
「お客様がメイクに目を向けてもらってるっていうのは私たちとしても嬉しいです。
やっぱりメイクすると、気持ちも明るくなりますし、自信もついてきますから、ぜひ私たちもそういうお手伝いをこれからしていきたいなと思います」多くがまだマスクを着用している今、外すタイミングを見据え、その時、抵抗なく外せるようにと準備する人の姿がありました。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/nbc/388299