みなさんの職場では、髪の色や服装など身だしなみに関するルールがありますか。
さまざまな業界でいま、そのルールを見直す動きが広がっています。
大分県内の状況を取材しました。
ファミリーレストランのジョイフルです。接客などを担当しているアルバイトの佐々木翠柑さん。
耳にはピアス、髪の毛は一部を赤く染めています。
ジョイフルでは、5月から身だしなみに関するルールを見直しました。
以前は髪の毛の色は黒、もしくは明るすぎない茶色に、ピアスは禁止などといったルールがありました。
いまは、髪色は自由に、ピアスの着用も出来るようになりました。
アルバイトを始めておよそ1年になる佐々木さん。
以前の髪の色は黒でしたが、ルールの見直しを受けすぐに髪を染めたそうです。
◆ジョイフル田室町店アルバイト佐々木翠柑さん
「学生のうちしかインナーカラーとか楽しめないと思って」
「ジョイフルは固いイメージがあったので、OKになるんだと思ってすごくうれしかった
厨房では、金髪でいきいき働く女性の姿もありました。
◆ジョイフル田室町店福島実希さん
「自分のしたい髪色に染められるので率直にうれしい。染めなきゃっていう、うれしい気持ちでした」
身だしなみに関するルールの変更。そのねらいは…
◆ジョイフル社長室佐藤えりさん
「昨今の多様性のある社会、働きやすい職場環境の実現に向けて店舗社員、クルーのアピアランス(身だしなみ)規制の緩和に至った」
「退職者の再雇用や、新規クルー、 アルバイトの応募などポジティブな影響が多くあった」
一方で派手なネイルやアクセサリーなどは認められていません。衛生面や清潔感を保てる範囲でルールを緩和したということです。
イオン九州では、2024年3月から、身だしなみに関するルールを見直しました。
従業員は制服の着用が義務付けられていましたがこの日、イオン高城店では私服姿の店員の姿が。
靴もスニーカーが認められ以前よりも働きやすくなったそうです。
◆イオン高城店 中村明紀子主任
「自分でその日の気温や店内の温度に合わせて例えば上着を脱いだりとか涼しい格好を着てきたりとか選べ るようになったのでうれしい」
県内でも進む身だしなみルールの緩和。みなさんはどう思いますか。
◆街の人
「清潔感があればどんな(髪の)色にしててもいいかな」
「遊びに行く、遊び心の時だけは いいかなと思うが、お仕事する以上はやはり見た目とかも大事だと思う」
◆街の人
「自分の姿は職場だけじゃなくて、外でも日常生活を送る姿ではあるので、なるべくそこに干渉しないよう な職場だとその方が働きたいな と、モチベーションは湧く」
それぞれの個性を尊重した職場の環境。多様性を重視する時代の流れや人手不足などを背景に、県内でも広まりつつあるようです。